スマホのバッテリーを長持ちさせるための電池の使い方、充電の仕方

スマホのバッテリーを長持ちさせるための電池の使い方、充電の仕方

「気づいたらスマホの充電がすぐ切れるようになってた…」
「まだまだスマホは買い替えたくないけどバッテリーがダメになっちゃって…」

実はそんなときに原因となっているのはスマホのバッテリー、リチウムイオン電池の使い方であることが多いです。

アプリのバックグラウンド通信やWifi、Bluetoothの動作なども全く関係がないわけではないのですが、それよりも電池の使い方、充電の仕方はスマホのバッテリー寿命に大きな影響を与えます。

また、昔の電池(ニッケル水素電池など)が使われていた時の知識で「バッテリーは毎回使い切ってから100%まで充電した方が長持ちする」 という間違った都市伝説を信じている人も多いです。

(※後ほど詳しく説明しますが、あなたのスマホのバッテリーを長持ちさせたい場合は全く逆の使い方をする必要があります。)

そんなスマホのバッテリーを長持ちさせる方法について、リチウムイオン電池の専門家としての観点からその原理や正しい充電の仕方、やってはいけないスマホの使い方について解説します。

リチウムイオン電池の原理

長持ちするスマホのバッテリーの使い方について説明する前に、まずはその中に入っているリチウムイオン電池の原理について簡単に説明します。

リチウムイオン電池の反応図を作るのが大変なのでYoutube動画から引用させていただきます。29:00ころからが現在のリチウムイオン電池の充電・放電のメカニズムを解説している部分です。

きちんとした化学式などは動画にも載っているので省略しますが、充電のときには主に次の2つの化学反応が進みます。

  • 正極(LiCoO2)からリチウムイオン(Li+)が抜ける
  • 負極(グラファイト)にLi+が入る

このときにポイントなのは、正極のLiCoO2からLi+を抜きすぎる(=充電しすぎる)と、ゲーム後半のジェンガみたいに不安定になるということです。

ジェンガというのはあくまで例えなのでメカニズム的に厳密ではありませんが、ジェンガのイメージで考えるとこの原理はしっくりきやすいかと思います。

充電しすぎるということの他にも、急速で充電する(=高速でジェンガを引っこ抜く)というのも同じように不安定になりやすいのです。

バッテリーが長持ちしない要因

つまり、充電しすぎ(過充電)というのはバッテリーが長持ちしない要因の一つです。

昔の電池(例えばニカド電池など)はいわゆる「メモリー効果」と呼ばれる現象が起きるため、しっかり充電しきって最後まで使い切るというのが長持ちする使い方でした。

しかし、iPhoneをはじめとする今のスマホに搭載されているリチウムイオン電池はその使い方をしてしまうとむしろ長持ちしなくなってしまうのです。

つまり、スマホのバッテリーはなるべくなら100%まで充電するのも避けた方が良いということです。

原理的に具体的な上限があるわけではありませんが、例えばバッテリーが80%になったら充電をストップするようにするだけでも電池の寿命は大きく違ってきます。

また、先ほどの原理のところでも説明したように、スマホのバッテリーを長持ちさせたいなら高温下での充電や急速充電も避けるべきです。

例えばこれは 平成21年度 第4回「環境対応車普及方策検討会」の発表資料として公表されたものなのですが、ただ置いておくだけでも、使用しているときでも高温のときは劣化するのが速いです。

これは日産リーフに搭載されているAESC社のリチウムイオン電池ですが、種類的にはiPhoneなどのスマホに搭載されているものと大差ないと思ってもらって構いません。

じゃあ温度が低ければいいのかというと、寒すぎるのもNGです。0℃を下回るような寒さだと、リチウムイオン電池の中で霜のように金属リチウムが溜まって寿命を縮めることがあります。

急速充電もよくないです。スマホであればそもそも対応している充電器がないのでそんなに急速充電するようなことはしないと思いますが。

あと、逆に充電が全くない状態(ほぼ0%)のままで放置しておくのもリチウムイオン電池の劣化の原因になります。いわゆる「過放電」という現象が起きます。

「過放電」というのは、放電しきってしまった後に電池が勝手に電流を流そうとして起きる現象です。電流を流そうにも電池は反応しきってしまっているので、じゃあどうなるかというとそれ以外の部分を反応(腐食)させてしまうのです。当然ですが劣化につながります。

なので、iPhoneなどのスマホは充電が切れたらすぐに電源につなぐことをおすすめします。

スマホバッテリーのNGな使い方5つまとめ

そんなわけで、この5つはスマホのバッテリーを使う上で出来る限り避けなくてはいけない方法です。少なくとも長く使いたいのであれば。

  1. 100%まで充電する。しかもそのまま電源に挿しっぱなし。
  2. 0%ぎりぎりまで使う。
  3. 暑いところに放置する。
  4. 寒いところで使う。
  5. 充電しながら使う。

5番目の充電しながら使うというのは、リチウムイオン電池の特性というよりは電子機器全般の仕組み的な問題です。

充電しながら使うとなると回路が忙しくなってヒートアップします。なので、熱くなります。その結果としてバッテリーの寿命を縮めてしまうということです。

バッテリーの使い方Q&A

Q1. 「電池の寿命は充放電の回数で決まっているから、少しずつ充電して使うというのは充放電の回数が増えることになって良くない。iPhoneは毎回0%まで使い切って100%まで充電するべきだ。」ということを言う人もいます。実際どうなのでしょうか?

A1. それはウソです。確かに同じ使い方であれば充放電の回数で電池の寿命は決まってきますが、実際には使い方による部分の影響も大きいです。単純に充電した回数で決まるわけではありません。トータルでスマホを同じ時間使うのであれば、0~100%で使うよりも例えば20~80%の充電の範囲内で使用した方が間違いなく長持ちします。

Q2. いつも寝るときにスマホを充電しっぱなしのままにしてしまいます。そうすると当然ですが充電が100%のままずーっとキープされるわけですが、やっぱりよくないですか?

A2. 良くはないです。(私自身も面倒くさい時はやりがちですが。)もちろん、最近のスマホ、特にiPhoneとかちゃんとしたものに関しては充電コードを繋ぎっぱなしでも勝手に充電がストップするような仕組みにはなってますので過充電になる危険性はないです。ただ、やっぱりバッテリーの充電を100%にし続けておくこと自体が長持ちしない要因になるので、面倒でなければやめた方がいいとは思います。

Q.3 よく、バックグラウンドのアプリとかWifiとかBluetoothが動作していると電池の持ちが良くなくなるみたいなことを言いますが実際はどうなのでしょうか?

A3. 多少はあると思われますが、スマホのソフトウェアも最適化が進んでいるので昔ほど電池を消耗するというわけではないです。ただ、ディスプレイの明るさに関しては少し気を付けた方がよいかもしれません。

Q4. 充電器やバッテリーは純正品を使うべきですか?

A4. 充電器はよっぽど変なのでなければそこまで気にする必要はないようです。あまり変な商品は出回っていないです。もしかしたら充電に時間がかかるものはあるかもしれませんが、その程度です。ただ、バッテリーだけは純正品を使うことを強くおすすめします。中国や韓国の変なメーカーが作ったリチウムイオン電池は平気で燃えたりするし、そうでなくてもスペック詐欺みたいなのも多いです。この問題についてはまた別の記事で詳しく書きたいと思ってます。

「これはヤバい!サムスンギャラクシーノート7の爆発画像集【Samsung Galaxy Note7 】」
https://matome.naver.jp/odai/2147400643951489701

「猛暑の韓国で大流行のハンディー扇風機、実は危険なものだった?=韓国ネットは楽観的」
https://www.recordchina.co.jp/b635302-s0-c30-d0058.html